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こんにちは、「おさけと -osaketo!-」スタッフのにやまです。
 
本日は酒蔵や酒屋さんの軒先に吊るされている、
 
緑や茶色の「丸い玉」の正体についてです。
 
街の中でたまに見かけますが、よくよく考えてみると
 
「なんだあれ?」と思われる方も多いかと思います。
 
ですが、あの「丸い玉」にも、ちゃんと意味があるんですね。
 
これから解説させていただきます。
 
 
 
 
 

■「丸い玉」の正体は「杉玉(すぎだま)」

 
 
名前を「杉玉(すぎだま)」と言ったり「酒林(さかばやし)」と呼んだりします。
 
杉玉と言われる通り「杉の葉の穂先」を使っていて、
 
酒蔵などの軒先に吊るされてきました。
 
 
 
 
 

■「杉玉」は何に使うの?

 
 
杉玉は酒蔵が軒先に吊るすことで、新酒ができたことをお知らせするものなんですね。
 
新酒ができる11月~ぐらいから飾り始めるんですが、
 
杉の葉を使っていますから、最初は新緑そのままの青々とした色なんです。
 
それがやがて日本酒の熟成とともに茶色く変化していき、
 
「ひやおろし」が出始める秋には、深いコゲ茶色になって、
 
冬になって新酒ができたら、また緑色の杉玉に吊るし代えるわけです。
 
 
つまり「日本酒の熟成具合」を表現しているんですね。
 
 
このように単なるインテリアではなく、吊るすのにも、ちゃんとした素敵な理由があったんですね。
 
 
 
杉玉
※(左)新酒ができた冬 (右)熟成が深まった秋/新潟県 越後鶴亀
 
 
 
 
 

■「杉玉」の歴史

 
 
杉玉の最初は奈良県桜井市の大神神社でご神威の宿った杉の葉を束ね、
 
酒屋の軒先に吊るしたのが起源とされているようです。
 
当時は「酒箒(さかぼうき)」や「酒旗(さかばた)」と言われていて
 
江戸時代の後期に今のような球状になっていったようです。
 
 
 
 
 

■「杉玉」の作り方

 
 
・その1
 
針金でつくった輪を3つ用意し、それを球体に組み合わせます。
 
最終的な杉玉の直径より3~5センチほど小さい球体してください。
 
球体には吊るすための紐、または鎖を付けておきます。
 
 
・その2
 
新鮮な青い杉の穂先を、互いに絡ませながら一本ずつ球体に差し込んでいきます。
 
隙間ができないようにしてください。
 
 
・その3
 
隙間なく差し終えたら、丸く剪定していき、完成です。
 
 
 
 
 

■現代の「杉玉」事情

 
 
現在では作り手の減少や原材料の確保の問題から、
 
杉玉自体を見かけることが少なくなってきましたが、
 
一部の雑貨ショップや酒屋では、
 
いまでも軒先に吊るしているのを見ることができます。
 
本来の意味合いからは離れてしまったのかもしれませんが
 
現代においてはインテリアとしての需要もあります。
 
街中でみかけたら、古き良き時代の雰囲気を味わってみてくださいね♪
 
 
 
 
 

【まとめ】

 
なんとなく見ていた丸っこい、ふわふわした玉には
 
こんな意味や役割があったんですね。
 
季節の移ろいとともに、日本酒の味わいも変わっていくわけですが
 
杉の葉の色でそれを街行く人にお伝えするなんて、
 
「日本人らしい」風習ではないでしょうか。